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川上仁一は現代を生きる最後の忍者!甲賀流21代宗師家、弟子は?
甲賀流伴党21代目宗師家 川上仁一(かわかみ じんいち)さんを皆さんご存知ですか?
「現代を生きる最後の忍者」と言われ、世界中の忍者ファンからも熱い支持を受ける川上仁一さんですが、弟子はいるのでしょうか?川上仁一さんに注目してみましょう。
甲賀流伴党21代目の川上仁一の弟子はいない
甲賀流伴党21代目の川上仁一さんは、弟子はいないそうです。
それは、川上さんは「現代社会において忍術をやる意味がない」と考えており、川上さんに続く弟子は養成していないそうです。
現代を生きる最後の忍者 川上仁一は三重大学の特任教授でもある
甲賀流伴党21代目宗師家である川上仁一(かわかみじんいち)さんの経歴に注目してみましょう。
川上さんは、地元の中学校を卒業後は、京都府舞鶴市にある工業高等専門学校に進学、卒業後は大手メーカーの技術担当者として働きます。
忍術の訓練は、19歳頃まで続けていたそうです。
退職後は、地元福井県若狭で「神道軍伝研修所」を設立して、武術や忍術などについての研究、またそれらを一般に広める活動を行っています。
名前 | 川上 仁一 (かわかみ じんいち) |
生まれ | 1949年 8月 1日 |
出身地 | 福井県若狭市若狭町 |
学歴 | 若狭町立 上中中学校 卒業 京都府舞鶴市 国立 舞鶴工業高等専門学校 卒業 |
役職 | 伊賀流忍者博物館 名誉館長 三重大学 社会連携研究センター 社会連携特任教授 日本忍者協議会 顧問 |
【ラスト忍者・川上仁一に聞く!15】
Q.現在、川上さん以外に、忍者はいるのですか。
A.わかりません(笑)。私は、忍術の伝承をしている者です。現在、私も含めて、本来の忍びの者はこの世には存在しません。(続く)#ninja #忍者 #川上仁一 pic.twitter.com/rOG9RI2PU4
— 日本忍者協議会 (@ninja_council) June 14, 2017
現代を生きる最後の忍者 川上仁一「忍者の掟」(角川新書)を出版
甲賀流伴党21代目宗師家である川上さんは、2016年に角川新書より「忍者の掟」を出版しています。
川上さんが6歳頃に忍術と出会ったきっかけや、これまで門外不出であった忍術の秘伝などが書かれており、忍者たちはどのような修行を行い忍術を身につけたのか、そしてどのような活躍をしてきたのか史料として公開しています。
また、忍者や忍術の史料としてだけではなく、川上さんの実際の修行経験から、現代の社会生活において忍術の活用や、またどう生きるべきか、大切なものは何なのかなど考えさせられる一冊でもあります。
【ラスト忍者・川上仁一に聞く!12】
Q.「抜け忍」という言葉があります。主や雇い主から脱走した忍者が処罰される掟はあったのか?
A.なかったと思います。私も色々資料を調べましたが「抜け忍」という言葉も含め、そういう掟はいっさい記されていません。#ninja #忍者 #川上仁一 pic.twitter.com/w96mCIEFIg— 日本忍者協議会 (@ninja_council) May 14, 2017
川上仁一が忍者の弟子になるきっかけは老人との出会い
川上さんのご両親は兼業農家であり、忍者の家系ではありませんでした。
では、なぜ忍術に出会い、甲賀流の宗師家になったのでしょうか。
それは、川上さんが6歳頃に老人と出会ったことがきっかけとなります。
忍術を泥棒の術と勘違い
川上さんは6歳の頃に、後の師匠となる20代目石田正蔵と出会います。
石田氏は、当時70代の老人でしたが、手に取ったものを精確に的に投げるなど、少年であった川上さんが関心すること多く、次第に遊びで石田氏の真似をするようになり、そして訓練が始まり次第に師弟の関係になりました。
川上さんは、石田氏から忍術の訓練を受けている際は、何をやっているか分からず、初めは泥棒の術だと思っていたようで、受けている訓練が忍術であることがわかったのはかなり後だったようです。
忍術の訓練は成長に合わせて、18歳で甲賀流伴党21代宗師家を継承する
20代目石田政蔵からの忍術の訓練は、川上さんの成長に合わせて行われました。
幼少期は、体ができていないため呼吸法に始まり、体の関節外し、音を立てすに歩行、そして視覚と聴覚を敏感に研ぎ澄ますなど忍術の基礎となることを学習します、徐々に専門知識となる薬草、火薬を調合することなども習得します。
そして、18歳になった頃、巻物や道具を授かり甲賀流伴党21代宗師家として石田氏から認められました。
川上さんは、その後19歳頃まで忍術の訓練を石田氏から習っており、甲賀流忍術の伴家忍之伝を学ぶとともに、伴家忍之伝に含まれる如水流神道軍伝、出雲神流平法、一条不二法骨法術なども体得しました。
現代を生きる最後の忍者、NHK大河ドラマ「どうする家康」でアクション指導!
川上さんは、現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」で忍者アクションの指導をされているようです。
NHK大河ドラマ『どうする家康』で、人文学部の山田雄司教授が忍者考証を、川上仁一伊賀サテライト産学官連携アドバイザーが忍者アクション指導を行いました。
放送日時:2023年1月8日(日)20:00 スタートhttps://t.co/wiY1fKWI0j— 三重大学 (@MieUniversity) January 4, 2023
忍者 NINJAは世界でも人気
日本の忍者は、すでに世界で「NINJA」として大人気になっています。
それは1981年に全米で公開された映画「燃えよNINJA」が大ヒットし、その人気に続き俳優ショー・コスギさんの主演で、NINJA映画がシリーズ化されニンジャ・ブームが起こります。
NINJAの人気は、アメリカの大人だけではなく子どもたちの間にもニンジャ・ブームが起こり、日本の「忍者」から「NINJA」として、海外独自のものとなり世界的なキャラクター「NINJYA」として世界中に広まっていきました。
そんな中、川上さんは日本国内だけではなく、世界に忍者や忍術を広めるために、精力的に活動をされています。
現代を生きる最後の忍者 川上仁一氏は、海外のNINJYAファンからは、ラスト忍者と呼ばれており熱い支持を受けています。
日本の忍者が海を越えブラジルへ!🌎
サンパウロ市の日本文化広報施設「ジャパンハウス」にて忍者文化セミナー「忍者の実像と虚像」が21日に開催
セミナーには三重大学の吉丸雄哉教授、日本忍者協議会顧問でもある山田雄司教授と川上仁一氏(甲賀流伴党21代目宗家)が参加https://t.co/szj3nyVs80
— 日本忍者協議会 (@ninja_council) August 16, 2023
まとめ
川上仁一は現代を生きる最後の忍者!、弟子はいるの?
甲賀流伴党21代目宗師家川上仁一さんについて注目しました。
川上さんには弟子はいません、それは川上さんが「現代社会において忍術をやる意味がない」と考えているから。
しかし、川上さんはご自身が修行で学んだ忍術や武術を日本だけではなく世界中に広めようと活動されています。
ラスト忍者と呼ばれ海外のNINJAファンにも熱い支持を集める川上仁一さん。
川上さんが忍術に出会い、甲賀流伴党21代目宗師家を継承するまでを簡単にご紹介しましたが、幼少期に老人と出会い、その老人と師弟関係を結び、13年もの間修行を積み忍術を学んだなんて驚く話ですね。
また、忍術の修行をしている様子も想像すると現実からかけ離れていて、まるで映画やドラマのようです。
海外でも活動している川上仁一さんですが、世界の人たちにNINJYAではなく日本の忍者、現代を生きる最後の忍者川上仁一として活躍してほしいですね。
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